norinori53’s diary

日々感じる53(ゴミ)な事

イチロー選手、現役引退

33歳、夢なし、趣味なし、希望なし。

ベタベタなテーマであるが、先日現役を引退を発表、会見を行ったイチロー選手の言葉が胸に突き刺さったので書かせていただく。

皆さん興味もないと思うが、僕は野球が大好きなスポーツで、小学生の頃の夢は「プロ野球選手」だった。

大好きと言っておいて実際に選手としてプレーしたのは中学3年間のみではあったが。

地元が広島で大のカープファンなので大学生の頃は車で県外に応援にも行ったものである。

そう考えると割と早い段階でプレーする側から応援する側になっていた。

そんな野球好きの人間は大ニュースが入ってきた。

あの、あのイチロー選手が現役を引退するというのだ。

そんなイチロー選手の引退会見、生では見られなかったため、数時間後にYou Tubeで拝見させていただいた。

ここで前置きさせていただくが、イチロー選手の様な雲のまた雲の上のような偉大な人間と、我々のような凡人クズ野郎を一緒にするのは大変恐縮ではあるが、それを承知の上で書かせていただく。

様々な方がコラム等で書かれており、世間からすでに声が出ているように、「名言」の嵐であり、「あ!」と思ったことが何度もあった。

と、言うのも普段話している事と似たような内容をイチロー選手がコメントしていたからだ(「似たような内容」というのも大変おこがましいが、他に表現方法が思いつかくてこのような文章になって大変申し訳ない)。

僕には一緒に仕事をしている相方がおり(僕はおんぶに抱っこで、内容も仕事というにはおこがましいが)、前述にある「普段話している内容」とはその相方と話している時の内容である。

その相方との会話で、何かをチャレンジしようとする時に捨て台詞のように言葉に出る、

「積み上げてきたモノがないもんな」

そう、30代前半で突然大きなことをしようとしても、それまで大したことやってきてないのに今更無理だということ。

イチロー選手は「少しずつの積み重ねしか、それでしか自分を超えていけないと思う」

「一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられない」

とコメントしていた。

去年の我々がまさしくそうで、目標もハッキリしてなく、元々積み上げてきたモノもないくせに、意識だけ無駄に高く、ある勉強に励んでいた。それこそ1年や2年そこらで世界を変えてやるぐらいのテンションだった。

何もない中年のオッさん二人は、現実が見えるやいなや1年たらずで行っていた勉強をやめた。

前述させていただいたイチロー選手のコメントの通りである。

この我々が目指していた事をやめた事に関連するようなイチロー選手のコメントがまだあり、

「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけてほしい。夢中になれるものが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていく事ができる。それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまう。」

と、未来ある少年たちにメッセージを送っていた。

我々は闇雲に勉強していたから、それこそ壁が出てくる前に諦めてしまったわけだ。

しかし、お酒を片手にこんな内容の事をよく話すものだ。

「小さい頃にやりたい事、これしかないって事を見つけられた人って羨ましいよな。まず、何がやりたいか、何があるかなんてわからんもんな。」

まあ我々が話すとダメな中年オッさんの会話になるが、こんな会話をしていたおかげでイチロー選手の素晴らしいコメントもすんなり頭に入ってきたのではないかと思う。

あと、会見最後の方にあった、

「辛い事、しんどい事から逃げたいと思うのは当然の事なんだけど、エネルギーのある、元気な時にそれに立ち向かっていく。その事はすごく、人として重要な事なんじゃないかと感じています。」

このコメントにも反応してしまった。

我々が〜ばかりになるが、我々も勉強を始め、つまずいた時によく言っていたものだ。

「俺たちももう30代。できる事もほとんどなく、これからドンドンエネルギーがなくなっていくからまだギリギリ、ギリギリ何かできるうちやっていこう。」と。

しかしその「何か」が明確ではなく、レベル1のクセにいきなりラスボスを倒すテンションだったのだから間抜けでしょうがない。勘違いした二人の中年オッさんがあがいていたようだ。

その他、記者が変な質問をしようものならバッサリ切ったり、独特の間の取り方、ミーハーではあるがメディアが知っているイチロー選手らしいなと感じた。

そしてあれだけの人なのにさりげな気遣い。

やはり何かを成し遂げた人間には言葉や立ち振る舞いには重みがある。

 

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