誕生日についてどう思いますか

34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。

自分の誕生日にはあまり興味がなく、なんとなく一人で過ごすのも悪くないと思ってしまう。

更に、かなり前の事だが、自分の誕生日を忘れてしまい、誰かしらから誕生日おめでとうメールを見て思い出したことさえもある。

そんな僕だが、無事一つ年を取ることができた。

年齢を重ねてきて、途中から年取りたくないなと思うようになっていたこともある。

嬉しくもないのになぜ誕生日「おめでとう」なんだ。

こう思ったことのある方は多数いらっしゃるはず。

ある出来事が僕の考え方を変えた。

それは僕は小学生の頃からの友人が7年ほど前に病気で他界した事だ。

27歳という若さでこの世を去った彼はまだまだ生きたかったに違いない。

その時思った。

「誕生日おめでとう」は、

「無事に一年過ごし、年を重ねることができておめでとう」

という意味なのではないかと。

もちろん年を重ねると老化が進み、体の色んな箇所が悪くなり、目に見えるマイナス面の方が多いような気がする。

しかし、経験も重ねているので目に見えない心の部分で強くなっているではないか。

（残念ながら僕は心の部分で成長仕切れていないが）

人間目に見える部分ばかりがクローズアップされやすいが、そういう見えづらい部分にも目を向けてやると良いのではないかと思う。

当たり前の事だが、生きるという当たり前のような事をありがたいと思えるようになった。

そう言えば、2日程前に先日結婚式に参加させてもらった友人にサプライズで誕生日おめでとう会をしてもらい、プレゼントにかわいいグラスをいただいた。

嬉しいのと恥ずかしいの、更には飲み過ぎたのもあり、途中から記憶がない。

毎回やり過ぎて後悔するくせに、相変わらず成長がないあたりが僕の悲しいところである。

いや、でも嬉しかった。

こんなどうしようもないヤツを、感謝しきれない。

そう、祝ってもらうというのはその気持ちが嬉しいものだと僕はいつも思う。

そんな嬉しい気持ちを思い浮かべながらビールでも開けますか。

桜を見に行こう。

norinori53’s diary