norinori53’s diary

日々感じる53(ゴミ)な事

ドラマ「わたし、定時で帰ります。」第6話を観て

34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。

 

2019年4月から施工された「働き方改革」という言葉をあちらこちらで耳にする昨今。

そんな時代にピッタリのこのドラマの感想を今週も書かせていただく。

このドラマ、第1話から先週5話までは、労働時間やハラスメント等々、「働き方改革」の内容にもある事や、数年前からメインが多かった。

ちなみに第5話。

norinori53.hatenablog.com

 

しかし今回第6話は、少し違う角度からの話だったような気がする。

 

 

会社でバリバリ仕事ができる副部長の種田(向井理さん)が独立するかもしれないという噂が上がる。どうやら過去の仕事仲間から誘われたようで条件もいいらしい。

そんな噂が漂う中、新人の黒須(泉澤祐希さん)と結衣(吉高由里子さん)と種田の3人でチームを組んで仕事をする事になる。

黒須がメインのディレクターとして立候補し、受諾されて仕事を進めていくがなかなかうまくいかない。うまくいかない部分を種田がフォローし、解決していき、顧客と良好な関係を作る。ディレクターのポジションでやる気満々の黒須は面白くないのでその思いが溜まっていき、上司である種田にぶつけてしまう。

種田は逆ギレもせず、その場を立ち去り、何事もなかったように戻ろうとするが、そこに結衣が現れる。

「いつも弱みを見せず、サラッとした風に振る舞い、本音を出さないから周りのみんなが付き合いづらいんだよ」

という感じの言葉を投げかける。

個人的には今回この2人のシーンが一番考えさせられた。

考えさせられたというか共感できたといった方が的確か。

人と人が付き合う時、できるだけ本音で話した方が良好な関係が築けるのではないか。

人間周りには自分を大きく見せたい人が多いと思う。

しかし、ほとんどの人が何かしら、どこかしらの劣等感みたいなものを抱えている事が多いと思う。

そんな自分の事は他者よりも自分が一番わかっているはず。

この結衣と種田のシーンにもあったが、自分の弱いところを出す事によって

「この人にも弱い部分があるんだ」

と安心感を与えられるのではないかと思う。

そして、本音で話す事によって相手を疑う事なく真っ直ぐにコミニュケーションが取れる。

もちろん「本音と建前」という言葉があるように、特に社会人になると上下関係や買う側と売る側等々、お互いの立場があるのでそんな付き合い方だけではいけないのはわかる。

その他の要素として、その人のキャラクターや見た目の雰囲気も関わってくる問題であるとも思うので、一概に全てをさらけ出せばいいわけではないのはわかっている。

でも、何かしらで人と人が付き合う上で、ストレスなく、楽しく付き合っていくためには自分の弱い部分を正直に見せる事が重要だと思う。

加えて最低限相手が嫌な思いをしないような本音を交えた発言、行動が良いのではないかと僕は思う。

その辺りの落とし所を探しながら人と人とは付き合っていき、お互いを理解していくのではないかと思う。

そういう意味では最後の種田が黒須にかけた「本音+気遣い」のシーンはカッコ良かった。

この第6話に掲げられた課題に対する文句のつけようのない程のキレイな答えに見え、なぜか僕がホッとしてしまった。

 

 

 

と、まあ偉そうな事を書いているが、僕はそんな器用なタイプではない。

いや、典型的な不器用な人間で、その落とし所を探るのが下手な社会不適合者だ。

基本ほぼ本音一辺倒。

そりゃ僕の事を嫌いな人は大勢いるだろう。

何?

そんなの子供だ?

それを子供だって言われるなら僕はこのまま子供のままでいい。

強いて言うなら最後の種田みたいな声の掛け方ができる人間になれたらいいかな。

 

 

 

 

そんな訳で今回は舞台が会社で上司と部下という形になったが、根本的な人付き合いについての話だったように僕には見えた。

個人的にはこの第6話のようなタイトル通りの内容(旬の働き方改革関連話、コテコテの仕事話)ばかりではない方が色んな切り口から見えて面白い気がする。

来週は色恋の話が加速しそうだが、これもいい具合に仕事の話といい具合に交わるといいなと思っている。

そして実はもうワンシーン、ピクッときた場面もあったが、無駄に長くなりそうなので今日はこの辺で。