お家で寿司屋ごっこ1〜市場で仕入れ編〜
34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
私事になるが、よくある質問の
「好きな食べ物は?」
といった会話でお決まりの答えがある。
それは、
「肉と魚」
これで即答。
料理というより素材になってしまう。
料理は味に好みがある。
しかし、肉と魚のような素材が大きなウエイトを占めるような食べ物は、人によって大きなハズレはないのではないかと思う。
鮮度の落ちたバサバサの魚が美味しいという人は少ないと思うし、アンガス牛より松坂牛の方が美味しいという人は多いだろう。
今日は大きく分けてその2つの食材の「魚」を使った日本伝統の料理、寿司を自宅で作り、友人と寿司屋ごっこをした話を書かせていただく。
僕は高校生の頃、地元の回転寿司屋でアルバイトをしていたので多少は握ることができる。
当時はシャリの形を成形してくれる機会がまだ少なくかった。
そのためカウンターの寿司屋のようにシャリ桶からシャリをとって普通に握っていたからだ。
30台半ばのオッさん2人がお家で寿司屋ごっことは客観的に見るとアホかもしれない。
まずはネタの調達。
名古屋の市場といえばここか熱田区の中央卸売市場か。
クズな僕は30分遅れてしまった。
本当に申し訳ない。
ごめんなさい。
余裕もなく、市場の入り口の写真もこんなものしかない。
なんじゃこりゃ。
全然市場らしくない。
我ながら何を考えてこの写真を撮ったのかわからない。
それから市場に潜入。
写真撮影は嫌がるお店も多いと思い、中は撮影していない。
さあ仕入れだ!
・・・。
あれ。
予想はしていたが、仕入れに来る時間が遅すぎたようだ。
ネタも少なく、店仕舞いの雰囲気が漂っているとこも多々ある。
とりあえず一周したが、やはり素人。
あまり相手にされないし、値段のない魚の購入システムもよくわからない。
若干大きいが、切り身になっている魚が目に留まった。
横にオッちゃんがいるが僕らの事なんか気にもかけない。
もう1人、フラッとオッちゃんが現れたので、勇気を振り絞って聞いてみた。
「これって・・・」
すると明らかに
「コイツら何しに来たんだ」
と言わんばかりの返事が返ってきた。
最初の回答ではよく意味がわからず固まっていると、
「このカンパチは〇〇で、通常このサイズでは売ってないんだよ。まあこのふた切れで販売だね」
と言ったような回答をいただいた。
少し考えたが、やはりややサイズが大きい気がしたので結局買わずにその場を後にした。
遅い時間、更に切り身限定という事なので買えるものが少ない。
あ、お気付きの方もいらっしゃると思うが、偉そうに「寿司は握れる」と言っておきながらさばくことはできない。
多少握れるだけ。
結局僕はなんでも中途半端。
それから少し歩いたが、20cm×15cmぐらいのパックに3切れほど入っているマグロを購入する事に。
価格は1500円。
赤身とトロのミックスで、量も価格もちょうど良いと判断した。
8時30分ぐらいだったろうか。
目的であった寿司ネタを買ったので帰宅。
今回仕入れの反省としては、行く時間が遅すぎたという事。
全く市場で仕入れの雰囲気を味わう事ができなかったし、選ぼうにも食材が少なすぎた。
敵陣にただ突進していく兵みたいなもの。
そりゃ返り討ちにあって一瞬でヤラレるに決まっている。
次回はもう少し情報を集め、時間を早めて行ってみようかと思う。
そう。
何の情報も集めずにとりあえず場所だけ決めて行く。
「とりあえず」
僕の人生を象徴しているその場しのぎの言葉だが、こんなとこでも炸裂させてしまった。
僕の都合になるが、時間の都合でここから先はまた後日。
次回は握って食べてみた編を書かせていただく。