今更感満々の初タピオカ
34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
先日34年間生まれて初めてタピオカを口にした。
興味が全くなく、この先いただくことはないだろうと思っていた。
しかし、ノリでUberEatsで注文する事に。
「生きてるうちに色んな経験をする」
というのが僕のモットーとなっているという事もあり、一度ぐらいは飲んでみるかと勢いで注文。
勢いがないとタピオカにでさえチャレンジできない34歳。
そりゃ人生詰むわ。
5人で夕食を食べた後でその中の1人が注文してくれたのだが、どこの店かわからないと言っていた。
完全にノリ。
ノリ以外の何者でもない。
いい歳したオッさんが何やってんだか。
杏仁、ミルクティー等々種類がいくつかあった中、僕が選んだのはコチラ。
なんとなく美味しそうなイメージだったのでチョコミルクに。
何も考えてなかったに等しい。
まあ普段から何も考えていないのでこの時に始まった訳ではないのだが。
ちなみに運んでくれたのはややゴツめのオッちゃん(僕より少し若かったかなあ)。
まさかタピオカ5つ注文した先がオッさん5人だとは思っていなかっただろう。
僕だったら勝手に女の子5人組が注文してくれたものだと思って胸を膨らませながら自転車をシャカシャカ漕いでいたはずだ。
到着した時の落胆感は否めないだろう。
持ってきてくれたドライバーさん、心中察する。
さあ初めてのタピオカ、どうだ!
ゴクゴク。
やってしまった。
自分でこの味を注文したくせにこんな事言うのも申し訳ないが、甘い。
とにかく甘い。
甘い物好きだと自分で思っていたが、どうやら真の甘いもの好きではない気がしてきた。
液体がなかなか喉を通らない。
では固体はどうだと言わんばかりに底に溜まっているタピオカを口に入れる。
・・・。
予想はしていたが。
モチモチしたお餅のような食感。
コイツの正体が芋だとわかっているばかりに芋を食べている感覚に陥る。
芋なのでお腹にくる。
重い・・・。
結論から言うと僕には合わなかった。
口に入れて美味しいと感じることができず、食感が特別いいとも思えず、何がいいのかサッパリわからなかった。
なぜ並んでまでしてこのタピオカを世の人達は手にして歩きながら飲みたい、食べたいのだろう。
少し考えた。
ベタな意見でよく言われることだが、確かに見た目は可愛いかもしれない。
写真に収めると映えるビジュアル。
更にもう1つ考えられることがあった。
この重い食べ物、そんなに一気に口に入れられない。
と言う事は長持ちし、歩きながらそれっぽい雰囲気を楽しめる。
僕は手ぶらで歩きたいタイプ。
バックは必需品だが、基本ショルダーバックかバックパック。
よって何かを持って歩く事に楽しみを感じることができないが、そうではないのだろう。
「可愛い飲み物を持って歩いて雰囲気を楽しむ」
女性は雰囲気を大切にする生き物だと思うのでそれなら合点がいく。
僕には到底理解できない話だ。
上記の感想から、これから先タピオカを手にすることはないと思う。
そしてこのタピオカブームはそんなに長くはないと思った夜だった。