バレンタインの時季、板チョコを手にとった時思う
34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
1月後半。
徐々に世間は来月のバレンタインモードになっていきつつある。
僕が学生の頃はまだ「女性が好きな男性に想いを告げ、チョコレートを渡す日」となっていた。
こんなクズ野郎の僕でも学生の頃はチョコレートをもらっていた覚えがある。
ここ最近はバレンタインと言えば、各デパートに期間限定で高級チョコレート店が並び、自分が食べるために購入する女性が多いらしいではないか。
あと、もう死語かもしれないが、友人にあげる友チョコなるものはまだ主流なのだろうか。
前述した「女性が好きな男性に想いを告げ、チョコレートを渡す日」という元々あったバレンタイン本来の意義みたいなものが変わってきているようだ。
同様に、「クリスマスは恋人と過ごす」という僕が学生の頃にあった風潮も今では薄れつつある。
ハロウィンなんて昔は日本でそんなに大々的に取り上げられていなかったが、今ではクリスマスよりも盛り上がっているような気がする。
時代の移り変わりで日本で行われるイベント事の盛り上がり方や、規模も変わってきていることは間違いない。
僕ももう34歳。
なんとか変化についていけるよう、変わっていくことを楽しめるような人間になりたいとつくづく思わされる。
無理矢理若者に合わせるオッさんでは気持ち悪いだけなので、できれば自然に時代の変化と変わっていきたい。
それがなかなか難しいだろうから困っているのだが。
そんなバレンタインというイベントの中、セコイ話をさせていただく。
先日コンビニで買い物をしていた時のこと。
バレンタインも迫っているということでチョコレートを大々的に取り上げている。
よって、どうしてもチョコレートが目につき、板チョコを手にとった。
僕のような人間は完全に商人側の思う壺なのだろうが、せっかくのイベント事にのっかって楽しめばいいではないかと思い、食い付いてしまう。
(元々チョコレートが好きでよく購入するが)
手にとった瞬間、違和感を感じた。
ん!?
これ小さくないか!?
手にとったのは明治ハイミルクチョコレート。
板チョコ2大巨頭と言えばこのハイミルクとロッテのガーナミルクチョコレートだろう。
横にあったガーナミルクチョコレートと比較する。
・・・。
明らかに小さいじゃないか!
グダグダセコイ文句を言いながら両方購入、比較する。
まずはこちらが小さいハイミルクチョコレート。
オイ、単体で見せられてもわからんわ。
そう思う方はたくさんいらっしゃるだろう。
では並べて比較してみる。
メチャメチャサイズ違うやんけ!
重ねる。
やっぱり一回りもサイズが違う。
いや、ちょっと待てよ。
ガーナミルクは箱に入っている。
もしかして。
内容量を確認。
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
両商品共50g、同じではないか。
なんと僕は哀れなんだろう。
パッと見のサイズ感にまんまとひっかかったという事だ。
情けない。
小学生なら可愛いですまされるが、34歳のオッさんがこの始末。
1番情けないのは、板チョコのサイズをいちいち気にしているところだが、そこは気になってしまうのでどうしようもない。
人間の小ささが見て取れる事だろう。
チョコレートだけでなく、見た目に騙されないようにしないといけないと思わされた出来事だった。
バレンタイン限定のデパートで販売される、1粒1000円の高級チョコレートは僕のようなセコイ人間には程遠く、もったいない。
この板チョコで十分な至福を得られる事ができる僕はやはり人間自体が安くてスカスカなのだろう。