キャッシュレス化と所持したくない時代
34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
昨日あるニュースを見た。
「買い物データがスマホに」
キャッシュレス化が進む昨今の日本。
ついにスマホとレシートがリンクするか。
と、少し思ったが、若干今更感もある。
クレジットカードで支払えば使用履歴は残るようになっていたりするので、今更スマホアプリとリンクされても意味はあるのだろうか。
いや、ある。
僕がそうではあるが、少し前までこのキャッシュレス化が進んだ中で、ある程度の金額(10000円程度を目安)までは現金で支払っていた。
なぜか。
それは自分がどれだけお金を使用したかわからなくなるからだ。
このアプリを駆使し、見やすくする事によって使ったお金を一本化すればお金の動きを把握しやくすくなるような気がする。
よくを言えばもう1つ注文がある。
使用金額を把握しにくい1つの理由として、複数人で食事に行った時に使用したお金が挙げられる。
その項目を加えていただくとより普及を加速させるのではないかと思う。
2020年今現在、便利な家計簿アプリは数多くあると思う。
そのアプリに電子レシート機能が加わるといったところだろうか。
「レシート」といった必要そうで実は必要ないかもしれないモノがなくなる時代になろうとしている。
思えば時が進むにつれて、ITが発達するのに比例して「モノ」を所持しない、所持したくない時代になってきている。
その昔、日本はモノのない時代だった。
お金持ちと言えばモノに溢れ、多く所持している事が1つのステータスだったかもしれない。
年配の方で多い傾向かと思うが、モノがなかった時代を生きてきたため、不要なモノまで捨てられない人も多いはず。
これは日本人の「もったいない文化」にあると思う。
良く言えば「モノを大切にする」といった見方もできるとは思う。
僕も学生時代は良くわからないQooの空き缶や、大量のドラゴンボールのフィギュアを部屋に飾っていた。
しかし今はどうだ。
いらない。
できるだけ無駄なモノは置きたくない。
今の僕に手放しにくい必要なモノと言えば服とギターぐらいだろうか。
そんな服も着なくなった服はフリマやヤフオクに出品して定期的に入れ替える。
何年か前に友人Sに言われた事がある。
「モノを管理できないからできるだけ所持したくない。例えばフィギュアを飾る。そのフィギュアにホコリがかぶっていて管理できていないのがイヤだ」
その時はピンとこなかったが、今となってはすごく共感できる。
お金も持っていなかったあの頃の方が部屋がモノで溢れかえっている気さえもする。
もしかしてお金がない分、それを満たすためにモノで満たしていたのかもしれない。
今も金持ちな訳ではないが、あの頃よりかは幾分かマシな気がするので。
前述したが、今は富を得ている人がモノを所持する時代ではなくなっている。
女優の北川景子さんなんてファッション雑誌のモデルだったにも関わらず、所持する服の点数は限られており、新調すると元々あった服を処分するらしいではないか。
ホスト界の帝王ローランドさんがミニマリストといった事も有名な話。
余談ではあるが、僕の母は超アナログ人間。
いまだにガラケーを使い、もちろんLINEなんてしない。
そんな母だが、僕が小さい頃からの口癖がある。
「いらないモノは捨てなさい」
自分が大人になって母は時代の先駆者だった事に気付いた。
「モノ」からは少し外れるが、今や使い捨てはモノだけではない。
現在のメインコミュニケーションツールと言えばLINE。
LINEは連絡先を交換しても不要になればサクッと削除できる。
人も使い捨ての時代になっている。
ナンパやマッチングアプリ、相席居酒屋で知り合った人、もう気分も乗らないしこれから先会う事ないと思えば自分の世界から消す事ができる。
僕も以前削除された事がある経験があるが、最近の若い子はそれを躊躇なく行う。
しかしそれはそれで合理的ではないだろうか。
不要な人をライブラリに入れておくほど無駄なことはないし、何かで検索するときに探しにくくなるだけではないだろうか。
人は所持するモノでもないし、「人も使い捨て」といった表現はどこか冷たくて寂しい気もするが、なんとなくわかる気もする。
久しくスマホの中身や部屋の整理してないなあと感じる方々。
今一度自分が所持するモノや携帯のライブラリを整理してみてはどうだろう?
僕は今週やってみようと思う。