彼女と他の女性が鉢合わせた時
35歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
僕は基本浮気はしない。
しないというよりできない。
面倒くさい。
1人の女性でもキツイのに、2人も3人もマルチに対応できる人はすごいと思う。
とか偉そうに語っているが、相手もいないのに何言ってんだよって話にはなるが。
昨日「おかべろ」という番組を見ていた。
岡村隆史が飲食店に来た常連客(ゲスト)に質問をするといった番組。
尚、通常は飲食店の店主としてトークを挟むタレントがもう1人おり、元々ロンブーの亮だったが、昨年発覚した吉本闇営業によって現在は他の人物に。
普段見ないのでレギュラーかどうかは定かではない。
昨日のゲストは女優の夏菜で自分の経験と重なる話があった。
・・・と思ったがどうやら違う番組だったらしい。
今見返したが僕がイメージしていた場面が放送されていなかった。
これが35歳の現実。
既に老化が進行しているではないか。
はあ。
無駄に凹んでしまった。
老化の話はさておき、夏菜が他番組でした僕の経験と重なるであろう話は、タイトルにある「彼女と他の女性が鉢合わせた時」になる。
あれは何年前だろうか。
先述したようにもうボケ始めているためハッキリとした年数は覚えていない。
というより元々誰といつどのくらい付き合ったかとかは基本的に記憶に残らない頭になっている。
ただでさえ少ないメモリにそんな記憶を残せるわけがない。
大体8年ぐらい前の話という事にさせていただく。
当時小さな居酒屋のイベントにライブ演奏者として友人YUと出演する事になっていた。
その前の年は友人Yとインストライブにしたが、その年は女性ボーカルCを入れてアコースティックライブにしようという予定になっていた。
その練習のために3人で集まり、軽く練習。
その後、夜はお酒を飲んだ。
元々飲んだ後、女性Cは帰る予定になっていた。
がしかし。
飲んで気分良くなり、楽しくなってきたきた僕は「まあええじゃん。このままウチに泊まれば?」的な発言をしていた(気がする)。
この酔っ払って記憶がなくなるのはこの頃からあったらしい。
我ながら恐ろしい能力。
それから期待通り酔い潰れ、就寝。
朝を迎える。
その日の朝は彼女が仕事前にウチに寄る予定だった。
何時に来るかもわかっていた。
なのに。
なぜか僕は余裕をこいていた。
なんとかなるっしょ。
心のどこかでそう思っていたような気さえもする。
まだ女性Cがウチにいる中、インターホンが鳴る。
慌てる。
慌ててもどうしようもない。
慌てた後、現実逃避をしようとする。
とりあえず扉を開ける。
「おはよう」
苦し紛れの挨拶。
その後僕のとった行動は。
「ちょっと待ってね」
なぜか扉を閉めた。
閉めた後に考える。
「なぜ閉めた?ウチの扉は1つだろ?3階から飛び降りる?」
頭の中で様々な言葉が駆け回る。
わけがわからない。
瞬時に色々考えた結果、もちろん選択肢はなく再度扉を開ける。
泣いていた。
やってしまった。
大修羅場。
怒るタイプの彼女ではなく、ただただ泣くタイプだったので余計にバツが悪い。
そんな大修羅場の中、女性Cは扉を開けてウチを出ていく。
小さな声で、
「失礼しまーす・・・」
僕はただただ平謝りし、なんとなくその場を終えた。
あの後怒られる事も、その話を掘り返される事もなかったが、攻撃的な女性だったらどうなっていた事やら。
とりあえずこの事件で1番疑問だったのがなぜ扉を閉めたのかだ。
わからない。
僕がつけた結論としてはおそらくどこか後ろめたかったのだろうと思う。
正直そんなつもりもなく、ただただ頭が真っ白だっただけなのは事実。
客観的に見て頭悪すぎる。
結果論としては、普通に接するのが1番正解だったはず。
(それでも起きた事実は変えられなく、修羅場にはなったとは思う)
なのに。
なのに。
再度言わせていただく。
扉は1つなのに閉めてどうする。
どこにも解決方法が見当たらないじゃないか。
しかも来る時間がわかっていてなぜ鉢合わせる。
我事ながらなぜあのような結果になったのか不思議で仕方ない。
アホかバカ以外の言葉が見当たらない。
そして扉を閉めた後の数秒間の間は今でもなんとなく覚えている。
なんだったんだろう・・・。
皆さんもこういった意味不明な失敗をした事はないだろうか?