ゴーストタウン化した名古屋栄
35歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
先日、地元から友人Tが遊びに来てくれた。
もちろん公共交通機関を使用せず、車で。
その距離なんと約500キロ。
友人と言っても8歳年上。
元々の関係性がやや複雑。
大学時代のバイト先(工場)が同じだった。
部署も違い、休憩時間にたまに顔を合わせるぐらい。
当時友人Tはメインでコンビニ店長、週1回オマケみたいな感じで出勤していた。
気が付くと定期的に食事に行ったり、旅行を行ったりするようになっていた。
僕のメインの生活が同じだった友人は今あまり会わなくなっているケースが多く、こういったよくわからない繋がりの人が多い。
理由は不明。
そんな友人Tが到着したのは金曜日の夜。
せっかくなので栄に繰り出して食事でもしようかという事になった。
友人Tはお酒を飲まないし、こんなご時世、居酒屋に入るのはナンセンス。
中を覗くとお客さんは僕達以外は2組み。
店内ガラガラだった。
僕も友人Tも極上リブ鉄板とんかつ定食をオーダー。
1食約2000円もする定食。
なんて贅沢なんだ。
僕の1ヶ月分の弁当代に近いじゃないか。
久しぶりに食べたが美味しかった。
したに敷かれているキャベツで米をバクバクいける。
図々しくも3杯おかわりした。
するとスタッフが、
「申し訳ございません。ごはんがなくなりまして・・・」
どうらやお客さんが少ないため、あまり炊いていないようだ。
実は最初にごはんが到着していた時から気にはなっていた。
あまりほかほか感がなく、若干ではあるが黄色い。
よくある家系ラーメン屋で出てくるごはんに近いように感じた。
おそらく客が少ないため、昼に炊いたごはんだったのだろう。
居酒屋だけではなく、定食屋にも危機を感じた金曜の夜だった。
お腹パンパンになり、退店。
通常22時までの営業時間も今や20時で閉めるようで、僕達が最後の客だったようだ。
外に出ると人があまり歩いていなかったので少し栄の街を歩く事に。
凄まじかった。
金曜の夜だというのに人がいない。
営業している居酒屋をチラッと覗くと客は1組み2組み。
誰もいない店もあった。
名古屋栄の現状を目の当たりにし、にわかに信じ難かった。
完全にゴーストタウン化している。
テレビやネットで情報を仕入れてなんとなく知っていたが、実際に体験すると衝撃がすごい。
なんでも3次元で体験するのと2次元で目に入れるのとでは感じ方が全く違う事を身を持って体験した。
日本は、いや世界は大丈夫なのだろうか。
そして僕の生活は大丈夫なのだろうか。
先が見えないマラソン程辛い事はない。
おそらくGW開けても緊急事態宣言は延長し、この街の風景も延長するだろう。
しかし。
しかし今はグッと耐えるしかないようだ。
世界中の医療関係の方々に新薬を、ワクチンを開発していただくしかない。