マスクから再確認する、人間は慣れる生き物
35歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
昨日当ブログにも投稿したが、日本各地で梅雨入りしている。
今日も当然のように雨だった。
今週末も雨。
なんだよちくしょう。
明るい話題が1つもないじゃないか。
はあ。
普段僕は自転車で通勤するが、雨の日はもちろんできるわけがない。
そんなこんなで地下鉄に乗車。
本当に雨が嫌いなので、雨降りの日は極力外出しない。
休日でもできるだけ出ないようにする。
そういう性分もあり、久しぶりに地下鉄たるものに乗った。
2020年6月。
こんなご時世、至極当然の事だが、僕の目に映る景色は異様なだった。
辺りを見回せばマスクマスクマスク。
この暑い6月にマスク着用率100%。
マスクを着用していた僕がこんな事いうのはイマイチ説得力がないが100%なんてありえない。
そう思い、少し視野を広げて見てみたが、本当に100%だった。
何かの映画を見ているようだった。
地球に高濃度毒ガスがばら撒かれた話とでもしようか。
あまりにも衝撃だったので再度言わせていただく。
インフルエンザも流行する寒い冬ならまだしも、最高気温が30度を超える6月にこのマスク着用率は異常だ。
みんな何も思わないのだろうか。
こんなの絶対おかしい。
慣れてしまったのだろうか。
「今更オマエ何言ってんだよ」
そう思う人もたくさんいらっしゃるとは思う。
慣れとは怖い。
父親が小さい頃よく言っていた事を思い出す。
「人間は慣れの生き物だ」
本当にその通り。
3年前、僕は今の部屋に住む前は6畳の押し入れなし、1Kの部屋に住んでいた。
部屋の角を覗くと埃が溜まっていた。
煎餅布団を部屋の角に畳んで置き、部屋のキャパを超えた物の量。
不要な布団は圧縮袋に詰め込み机の下に押し込んでいた。
テレビのサイズもキャパオーバーの42型。
パソコンのサイズもキャパオーバーの24型。
何もかもが部屋の容量を超えているのにも関わらず、普通に毎日を送っていた。
5、6年は住んだ。
冷静に考えると30歳超えて酷い。
しかし。
しかし、住んでいる時は特に不幸だともおかしいとも思わなかった。
こんな言い方は良くないかもしれないが、ホームレスの人達も外に住む事に慣れ、お風呂に入らない生活にも慣れ、空き缶を集める事にも慣れているのだろう。
このことから、僕もいつホームレスになってもおかしくないと思った。
贅沢な生活も、貧相な生活もそれに慣れると抜け出せなくなる。
この度の新型コロナウイルスの流行もそうだが、生きているとどんな事が起きるかわからない。
とまあ知ったかぶって色々分析したところで僕に何かできるわけでもなく、ただただ毎日を消費していくだけ。
強いていうならどんな事にも慣れ過ぎないように、危機感を持って生きることを考えるべきかと思う。
そうは言ってもこの楽観的な性格上「なんとかなる」と思ってしまうのだが。