引越し先が見つからない
35歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
今年の4月。
僕の住んでいるマンションが建て直すとの話を受け、大家の雇う弁護士から退去宣告をされた。
期限は約半年。
とは言え、軽く調べたところ、どうやら法律では借主の方が強いらしく、必ずしも退去しないといけないわけではないらしい。
そして退去宣告をを行うには最低半年前でないといけないらしい。
ん?
必ず退去しないといけないわけでもないのに半年前には退去宣告しないといけない?
法律に関する僕の知識の浅さが露呈される事となったが、グレーな部分なのだろう。
と言う事にしてとりあえず話を進める。
そして出ていく出ていかないかは、人間としてのモラルの部分もあるかなあという結論に至る。
住人が続々と出て行き、建物内で人とすれ違うことが少なくなった。
あれ。
ギリギリまで動かないクズ野郎の僕は気付くと取り残されていた。
そして取り残されている今になってもなぜか焦らない。
せっかく引っ越すのだから自分が納得した物件にしたい。
期限が迫ろうがなんだろうが知ったこっちゃない。
・・・そこまでは思わないが焦って決めて、引っ越した後に後悔するのだけはしたくないからだろう。
毎日毎日物件検索サイトを見ているが、なかなかピンとくる物件が見つからない。
おそらく、そんなにお金を出すつもりもないくせにそれなりの立地と清潔さ、広さを求めている。
何かを妥協しないといけないのはわかっているが、どうもピンとこない。
実際に内覧も4件程したが、実際に見ると広さやオプションの充実度がデータと違い、決定まで行き着かない。
新型コロナの流行でやたらリモートリモートといった声が聞こえてくる昨今。
しかし、ネットからの情報だけではわからない事も山ほどあることを痛感させられた物件探しとなった。
そして物件が決まった後も面倒なことがたくさん待ち構えているのは目に見えている。
住所変更だの転居届だの盛り沢山。
もちろん引越し業者と簡単な打ち合わせも待っている。
打ち合わせと言っても大したことをするわけではないが、様々なことが重なりすぎて手間に思えるのだろう。
この引越しを機に不要な物も捨てようと思っている。
そう言えば退去勧告が来た時に当ブログにも掲載した。
偉そうに「断捨離だ!」とか語ってみたがこれも意外と手間。
洋服や小物等、ゴミ袋に打ち込んで捨てられる物ならまだしも、大きい物はやれ粗大ゴミ業者に連絡だのなんだのとなる。
先日仕事の休憩時間に業者に連絡したが、なかなか連絡がつかず無駄に時間を食ってしまった。
戦後。
その昔はタダならなんでももらおう、何かに使えるだろうといった発想だったのが今の時代は物を捨てるのも一苦労。
わからないものだ。
と、気付くと愚痴っぽくなってしまったが楽しみもある。
新しい部屋、地域(今の場所からそう遠くするつもりはないが)が待っている。
新しい事にチャレンジだ!
いや、チャレンジって。
アホか。
まあいい。
こんなことしかチャレンジしかできない35歳になってしまったが・・・。
そして「チャレンジ」と言っても外的要因が原因なのだが・・・。
自分にこう言ってくる別の自分もいる事は確か。
ここさえ、ここさえ乗り切れば新しい生活が待っている!