焼肉屋での完全敗北
34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。
またこのタイプのブログ。
外に出て敗北感を感じてしまった事。
最近この手のブログが多い気がするので控えようかと思ったが、今日はこのまま書こうと思う。
昨日、友達と2人で焼肉食べに行こうという話になった。
最初に入ろうとしていたとんちゃん屋に電話したが、繋がらず。
満席そうだったので、待つのもイヤだし、近くにあるリーズナブルな焼肉屋「百えん屋」を目指す事に。
歩いていると「2周年!」という看板がある焼肉屋を発見。
外観はオシャレな雰囲気、入り口にあったメニューを見ると金額はまずまずだった。
食べログで調べる間もなく入店。
僕はこういうノリで動くのが好きなのだ。
中に入ると店員の
「いらっしゃいませ!」
という声が店内に響く。
活気がありいい雰囲気の中、カウンターに通される。
辺りを見回すと、若者から年配の方まで客層は様々だ。
顔馴染みのお得意様も多いようだ。
まずはドリンクを注文。
ビールとNEOジンジャー梅酒。
僕はもちろんビールの方だ。
それから肉を注文。
店員さんを呼ぶと素早く席まで注文を取りに来てくれ、ハキハキと対応してくれる。
肉が出てくる順番もぬかりはない。
セオリー通り牛タンから配膳。
そこで気付いた。
席にタレがない。
どうやら基本は肉にタレが付いてくるパターンらしい。
僕らが注文した上牛タンもタレが付いていた。
大体牛タンは塩のみ、もしくは塩+レモン汁が多いので、少し珍しいのではないだろうか。
牛タンを焼き始めた辺りから更に周辺を観察し始める。
アホみたいな表現になるが、なんてイケてる店なんだ。
店員さんにイケメンがいれば可愛い女の子もいる。
みんな自分の役割を見つけ、空いているポジションがあればそこに入り、綺麗に店が動いている。
声を出し合い、阿吽の呼吸で動く。
バタバタして大変なのは大変何だと思うが、そんな感じが感じられない。
時折見せる雑談も、忙しい中ではあるが余裕のある証拠だ。
ピリピリしている人もいなく、笑顔で仕事をしている姿がこの店のいい雰囲気を作っている源なのだろう。
そんな中、僕らは肉を焼きながらボソボソ喋る。
「あの店員さん可愛いよね」
「あそこのコンパっぽい感じの席、真ん中に座っとる子可愛いよ」
情けない。
毎度の事だが、誰に声をかけられる事もなく、ボソボソボソボソ・・・。
一度だけ感じのいいイケた兄ちゃんが肉を焼きに来てくれた時に声をかけた。
「平日なのに忙しそうですね」
と声をかけると、
「そうですね、金曜日が1番忙しいです」
こういった会話のラリーが何度かあった後、
「ただいまプリンのサービスを行なっていますがいかがですか?」
微妙に間があり、イケた兄ちゃんは続ける。
「無料です」
僕らの返答は、
「お願いします」
お金を持ってなさそうなオッさんにでも見えたのか。
情けない。
34歳のオッさんと35歳のオッさんが何をやってるんだ。
情けない。
ただただ情けない気持ち、羨ましい気持ちになり、お会計、店を出る。
後々食べログで調べると得点が高いではないか。
肉も美味しかったし、あの雰囲気ならそりゃ流行るわ。
あそこで楽しめたら楽しいんだろうな。
仕事後にメシ行ったりするんかな。
やっぱあの中でカップルとかいるんだろうな。
僕らは色々妄想しながら敗北感いっぱいで帰り道を歩いた。