春、甲子園、野球、漫画「H2」
33歳、夢なし、趣味なし、希望なし。ついでにピーターパン症候群。
前回日本が誇る野球選手、イチロー選手について書かせていただいたので、その流れで今回は野球漫画について。
ビールの缶デザインブログを書いていたのだが、とっくに飽きていた。
そして、野球好きな僕にとってこの3月後半というのは春の甲子園、プロ野球が始まるワクワクする時期なのである。
とは言えここで野球愛について熱く語るのではなく、甲子園が始まる時期になると毎年同じ事は感じてしまう件について書かせていただく。
実は夏にも感じてしまうのだが、甲子園を舞台にした漫画、と言うよりももっと大きな範囲で見て、「高校野球」を舞台にした30台中年のオッさんが割と多く通ったであろう漫画。
ーーーそう、H2。
大の親友、そしてライバルのエース国見比呂とスラッガー橘英雄。
比呂の幼馴染で橘英雄の彼女である雨宮ひかり、比呂が進学先の仙川高校で出逢った古賀春華。名前の頭文字に「H」を持つ「2」人のヒーローと、名前の頭文字に「H」を持つ「2」人のヒロインを軸にし、高校野球を舞台にストーリーが繰り広げられていくという物語。
まず、この漫画の「H2」という題名に工夫が凝らされている事にロマンを感じる。
ヒーロー2人、ヒロイン2人でH2ってカッコよすぎではないか。
そしてヒーロー2人の名前にも注目。
・比呂=ヒーロー
・英雄=エイユウ
ヒーロー二人の名前を題名とかけてあるではないか。(この事柄は作中内でも何度も話に上がる)
色々小さなネタを拾うとキリがないので、今日はそんな小ネタの中から少しだけ。
4人の誕生日が四季別々というのも各キャラクターの雰囲気と重なり、面白い。
・国見比呂1月16日
・古賀春華3月3日
・雨宮ひかり8月16日
・橘英雄11月6日
ご覧の通り4人で春夏秋冬各季節になっているではないか。
更に、2人のヒーローの誕生日にも注目していただきたい。
ひ いろ
1月16日
ひい ろ
11月6日
そう、ヒーローなのだ。
このネタも作中で本人たちが会話しているシーンがある。
前述にもあったように、この漫画は作中で登場キャラクターが小ネタを話すという、アホな僕にでもわかりやすく納得させてくれる作品なのである。
このブログで詳細なストーリーについては書かないが、山あり谷ありの様々な場面で主役から脇役にまでスポットライトを当てるなんともニクイ漫画なのである。
そして、国見比呂の事が好きな古賀春華がなんとも言えないぐらいイイ娘なのだ。
「こんなマネージャーに好かれて野球できたら楽しいだろうなぁ」
「しかも150 キロ投げれるエースピッチャーかぁ・・・」
と、ピーターパン症候群の僕は見るたびに思ってしまう。
かくゆう僕も野球はやっていた。・・・中学野球のみだが。ポジションはキャッチャーなので背番号は1ではなく2。坊主にスーパー体育会系の野球だけの高校生活がイヤで高校野球はしていないが・・・。
そう、H2はそのスーパー体育会系の雰囲気もなく、主人公や主要キャラも坊主が少ない、熱苦しくない綺麗な高校野球が描かれているのだ。(もちろんスポ根野球漫画も良さはあるが)
ただ、ストーリーや各キャラクターにはしっかり熱いものがあり、読んでいて心が動かされる。そして、あだち充先生の漫画なので文字が少なく、独特な作中の「間」も楽しめる。そのアッサリしてそうに見えて実は熱いというのがたまらない。
あ、あと。これも僕は何度か観ているのだが、2005年に実写版連続ドラマとして、国見比呂役に山田孝之、古賀春華役に石原さとみで放送されている。その他、当時今ほど有名ではなかった中村倫也や青木崇高達の俳優陣に注目していただいて見ても面白いかと思う。
読んだ事ない方観た事ない方、野球にそんなに興味がなくても楽しめる作品だと思うので是非。
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