norinori53’s diary

日々感じる53(ゴミ)な事

ドラマ「わたし、定時で帰ります。」最終話を観て

34歳、夢なし、趣味なし、希望なし。

 

先週だった。

火曜日は予定があった。

そのため、録画していた「わたし、定時で帰ります。」最終話を、放送後に観る事に。

もちろんバッチリ録画されていたので、ホロ酔いの中鑑賞した覚えがある。

そしたらどうだ。

東北地方の地震のため、22時26分辺りで緊急速報に放送が変更されているではないか。

「放送日は後日番組サイトで発表します」

というのをネットか何かで見た記憶がある。

地震で放送が延期になった事に関連して、吉高由里子さんの

「娯楽は命あっての話です」

のツイート。

さすがだ。

的確なコメント。

おっしゃる通り。

今ここでクズみたいな生活とは言え、とりあえず健康で生きていられる事に感謝しなければいけない。

現状当たり前にあるから気づきにくい。

そして、このツイートを見てドラマにリンクしているような気もした。

言い換えるなら、

「仕事は命あっての話です」

あたりだろうか。

 

 

そんなこんなで待ちに待った最終話。

ご存知の通り、このドラマは漫画が原作の「働く人達」がテーマのドラマ。

僕も何度かブログに書かせていただいたが、「働き方」について共感する部分が多々あった。

最終話なので、もちろん「働き方」や「仕事とは」について印象に残るだろう。

 

 

 

しかし!

ミーハーな僕には別の内容が印象に残った。

とにかく、

向井理がカッコ良かった。

もちろん本筋の話も入ってきたが、僕個人てしては大きく持っていかれた部分が向井理

いや、勘違いしていただきたくないのが僕はもちろん女の子が好きだ。

女の子と食事にも行きたいし、水族館にも行きたいし、夏だから花火にも行きたい。

・・・あ!

マズイ。

もう6月も終わり、7月に入れば花火大会が続々と始まる。

なのに!

まだ予定も入ってない。

マズイ。

とか言いながらあと何度かしつこい「花火に行きたい」とブログを書き、夏の終わりに「花火に行けなかった」と締めるのだろう。

 

 

 

ん?

いや、このまま脱線するな。

まずはこのドラマのテーマ。

最終話で何を訴えて締めたかったのか。

 

 

 

吉高由里子演じる東山結衣は、向井理演じる種田がなぜそんなにまでして働くのかを知りたかった。

それを知るために自分の限界を超え、倒れるまで働いた。

倒れても種田の気持ちはわからなかったのだ。

ここでこのドラマの総括があぶり出される。

それは、

「人はなぜ仕事をするのか」

ではないか。

最後のシーンで結衣が中華料理屋で言っていた言葉だ。

人はなぜ仕事をするのか、それは個々で違う。

そう、「仕事に対する価値観」は人によって違うのだ。

それを言ってしまうと、

「価値観なんてどの事柄でも人によって違うよ」

と言った考えになってしまうが、こと仕事に関しては自分の価値観を押し付けられやすい事柄ではないのか。

結衣と父親の会話シーンにもあったが、少し前の時代の日本は「ガンガン働こう!」という風潮だった。

今でも上司や先輩からその考えを押し付けられる雰囲気は多々あると思う。

そうではない。

自分の居場所を見つけるために仕事をする。

社会貢献のために仕事をする。

もちろん生活するため、お金を手に入れるために仕事をする。

人間限られた時間の中で多くの人々が大半を締めるだろう仕事は、人によって全く目的が違うのだ。

 

 

 

ユースケサンタマリア演じる福永さんも言っていたじゃないか。

「種田君は仕事が好きなんだ。自分から仕事をとったら何も残らないって思っているんだ。それってそんなに悪いことかな?」

なんと最終話の割と序盤でこのドラマの答えを言っていたのだ。

僕のような小さな人間が偉そうに言えることではないが、もっと自由な時間の使い方ができる日本社会になればいいなと感じた。

最後のシーンの「リモートワーク導入予定」の部分もそういった話ではないのか。

凄まじい速度でITが進化していき、便利になっていくこの世の中。

これからもっと自由な社会が反映していくのはそう遅くはないはずだ。

もっとも僕のような中途半端な人間はそのITに乗り遅れており、もう手遅れそうだが。。

 

 

 

この辺りでブログ冒頭に戻らせていただく。

何がって?

いや、もう一度書かせていただくが、向井理のカッコ良かったシーン。

もちろん彼がカッコイイからもあるが、このキャラクター設定がまたニクイ。

元カレが元カノの事を好きで、倒れていた結衣の横に病院で起きるまで待っている。

仕事が1番の種田がその1番の仕事を投げ、待っていたのだ。

結衣の事が1番好きだという事じゃないか。

ここで普段感情的にならない種田が感情をあらわにする。

「わかってるのか!心配したんだぞ!」

このギャップはたまらない。

病院での2人のシーンは本当に良かった。

 

 

これは僕の持論だが、男にしろ女にしろ、一度離れた人間関係が再びくっつくというのは、たまたまであれ何かしら互いが必要としているからではないか。 

そして、再び引き寄せられた時の強さというのは計り知れないと思う。

この2人にも同じような事を感じてしまったので、ついつい感情移入してしまった。

 

 

それから本当に最後の最後のシーン。

「俺ん家来れば?いや、マンションでも買うか。」

「何それ、どういう意味?」

「一緒に住もうって言ってんの」

ここで結衣が嬉しそうにぼやかした返事をする。

不器用な男がやや困り顔でアプローチし、女性が満更でもない反応をする。

このベタだが微笑ましいやりとりは、話の締めくくりにはもってこいだったのではないだろうか。